Zoomアプリのオーディオ設定が新しくなっていました。
背景雑音を抑制
トークだけの場合は、基本的に自動にしておけば問題ありません。
- 「低」はかすかな背景音は消えるけれど、コンピュータのファンの音やタップ音は消えないレベル
- 「中程度」はコンピュータのファンの音やタップ音は消えるけれど、タイプ音や犬の鳴き声は消えないレベル
- 「高」にすると喋っている人の声以外は消してしまうレベル
音楽とプロフェッショナルオーディオ
「インミーティングオプションをマイクから”オリジナルサウンドを有効にする”に表示(*)」にチェックを入れると、Zoom画面左上に「オリジナル・サウンドをオンにする」という表示がでます。これをクリックすると、背景雑音抑制がオフになり、マイクに入る音がそのままZoomに流れます。
* Windows 版アプリでは「ミーティング内オプションを”オリジナルサウンドを有効にする”に表示」となっています。
それぞれの設定項目のヘルプには次のように書かれています。
「インミーティングオプションをマイクから”オリジナルサウンドを有効にする”に表示」
このオプションは、自動的にZoomノイズ抑制を無効にし、ハイパスフィルタリングを削除し、自動ゲインコントロールを削除します。これは、高品質のマイク、スピーカー、オーディオインターフェイスを利用する音楽の再生やスタジオのような環境に推奨されます。騒音の高い環境や一般的なミーティング用には推奨されません。
高忠実度音楽モード
最高品質の音楽のためにZoomオーディオを最適化します。CPUの使用率が増加し、ネットワーク帯域幅の消費が増加することがあります。最高の結果を得るためには、(Wi-Fiではなく)イーサネット接続が強く推奨されます。
エコー除去 / エコー除去を無効
Zoomエコー除去アルゴリズムを無効にします。ヘッドセットと高品質のマイクを強く推奨します。
ステレオオーディオ
このオプションを利用すると、Zoomはステレオのオーディオを符号化できるようになります。ステレオ対応のマイクやオーディオのインターフェースが必要です。これにより、CPUの使用率が増加し、ネットワーク帯域幅の消費が増加します。
実際のどのように聞こえるか
マイクを通して音楽や動画の音声を流すとどのように聞こえるか、下のYouTubeの動画をご覧ください。
この動画の概要は以下の通りです:
Zoom設定画面の「オーディオ」にある設定を切り替えて、どのように聞こえるかを試してみました。画面はMac版のZoom (v.5.4.7) です。 マイク(Yeti)に iPadを近づけて音楽を流しています (Zoomに接続したMacを2台並べて試しているので、冒頭は少しハウリングを起こしています)
- 00:00 (少しハウリングしています)
- 00:06 背景雑音抑制「自動」の状態です
- 00:22 背景雑音抑制を「低」に切り替えました
- 00:36 背景雑音抑制を「中程度」に切り替えました
- 00:49 背景雑音抑制を「高」に切り替えました (音楽が消えます)
- 01:00 背景雑音抑制を「自動」に戻しました
- 01:22 音楽とプロフェッショナルオーディオの「オリジナルサウンドを有効化…」にチェックを入れ、「オリジナルサウンドをオン」にしました
「音楽とプロフェッショナルオーディオ」の設定は、生演奏の場合の設定です。動画の音声や音楽をZoomで流すときは、Mac / PCの音声を共有する方がクリアに届きます。